ヤーズフレックス配合錠®とは?

ピル(経口避妊薬), 月経困難症

しっかり避妊+やさしい生理

最大120日間飲み続けることができる超低量ピル「ヤーズフレックス」の処方が始まりました。
月経困難症治療薬としてすでに発売されている「ヤーズ」との違いや服用方法についての情報です。

ヤーズフレックス配合錠とは?

ヤーズフレックス配合錠は、2017年4月21日に発売された、日本国内で初めて連続服用が可能となったピルです。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)の2つの有効成分が配合されたEP配合剤で、副作用を軽減するために卵黄ホルモンの含有量が20㎍まで抑えられており、「超低用量LEP製剤」とも呼ばれています。

EP配合剤

卵黄ホルモンと黄体ホルモンを配合したホルモン製剤

LEP配合剤

「LEP配合剤」も「低用量ピル」も同じ成分の錠剤を指します。
「LEP配合剤」は月経困難症や子宮内膜症などの治療目的で処方される薬剤を指し、「低用量ピル」は避妊目的で使用される呼称です。

避妊目的ではなく、月経困難症や子宮内膜症を緩和する目的でのみ保険適用となるお薬です。
ただ、成分が違うわけではないので、避妊効果もあります。
また、ヤーズフレックスは成分がすべて同じ「一相性」ピルです。

最長120日間連続使用することができ、休薬期間(月経のような出血)がないので、休薬期間にみられるホルモン関連症状(骨盤痛・頭痛・腹部膨満感・乳房痛など)を軽減することができ、痛みを伴う出血の減少が期待できます。

これまでの毎月の月経を最小で年3~4回に減らすことができますので、月経に伴う不快症状を辛く思っている人に有益ですが、毎月月経があった方が安心するという方は無理にヤーズフレックスに変える必要はありません。

ヤーズフレックス配合錠の効果は、二つの薬理作用からなっています。
一つ目は、薬に含まれる卵黄ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体に働きかけ、排卵を抑制する効果です。
二つ目は、子宮内膜が厚くなるのを抑制して、痛みのもとになる物質が作られるのを妨げる作用です。
その結果、つらい痛みの症状を和らげることができます。

ヤーズとヤーズフレックスの違い

ヤーズとヤーズフレックスの違いは、4日間の休薬期間があるかないかです。
ヤーズにはありますが(4日分のプラセボ-偽薬-が入っている)、ヤーズフレックスにはありません。
ヤーズフレックスは最大120日の服薬ができ、いつでも休薬期間をとることができます。

低用量ピルやヤーズフレックスの副作用

ピルの副作用

ピルには、最も重篤な副作用として「血栓症」があります。
これは低用量ピル、ヤーズフレックスかに関わらず起こり得るものです。
特にヤーズフレックスと同じ成分であるヤーズには国内で3例の死亡例があります。

低用量ピルには「エストロゲン」という女性ホルモンが含まれています。
エストロゲンには血液を凝固させる作用があり、血栓症になりやすくなります。

また、ヤーズフレックスに含まれる黄体ホルモンには利尿作用があります。
そのため体内の水分が減り、血液が濃縮して、より血栓症になりやすいという特徴もあります。

ヤーズフレックスの服用方法

1日1回、任意の時間に飲んでかまいませんが、飲み忘れを防ぐため毎日同じ時間に飲むことが推奨されます。
寝る前に飲むという方が多いようです。

120日間連続服用ができるようになっているヤーズフレックスのシステムですが、120日の間3日以上の出血が一度も起きない場合は少ないようです。

この3日以上の出血を「破綻出血」といいます。
破綻出血とは、子宮内膜の維持ができなくなった時に起こる症状です。

最初の24日間は、出血があってもなくても続けて服用します。
それ以降(25~120日まで)は、「連続する3日間の出血」があった場合「4日間の休薬」をとります。
120日間無事に経過した場合もそのあと「4日間の休薬」期間をとります。

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ヤーズフレックスの飲み始めの方法

初めて服用する場合は生理の初日に最初の1錠を飲み始めます。
初日から始められなかった場合(生理2日目~7日目)でも服薬を始めて構いませんが、その場合避妊効果は低くなります。

ヤーズフレックスは日本では避妊目的での処方は認められていませんが、避妊効果も期待する場合、生理が終わった後(7日目以降)の服用はNGです。
すでに体内で排卵の準備が始まっている可能性が高いからです。
次の生理まで服用は見合わせるべきです。

ヤーズフレックスの避妊効果

前述の通り、日本では避妊目的でヤーズフレックスを処方することはできませんが、きちんとルール通り服用している場合、避妊効果は得られます。

生理の初日から服用を始めれば、避妊効果はその日からすぐに得られます。
月経が開始するときに次の排卵準備が始まるため、この時点で抑制すれば排卵は行われません。
しかし、生理から24時間経過した後は、排卵準備が始まっているため、コンドーム等の避妊手段をとる必要があります。

飲み忘れたときの対処

ヤーズフレックスは超低量ピルであることから、飲み忘れをすると不正出血や破綻出血が起きやすくなります。
基本的に、ヤーズフレックスは毎日確実に飲み続けることが必要なお薬です。

飲み忘れた場合の対処法は以下の通りです。

飲み忘れた場合(12時間~24時間)

気が付いた時点ですぐに飲み忘れた分を服用します。
そして、本来飲む予定であったその日の分も時間通りに服用します。
その日は1日2錠飲むことになります。

飲み忘れた場合(24時間経過)

丸1日忘れていた場合です。
いつも寝る前に飲んでいた人が、1日飲み忘れ、次の夜に飲み忘れに気が付いた場合です。
この際は同時に2錠飲むことになります。

飲み忘れた場合(48時間経過)

2日間2錠飲み忘れていた場合(3日目に気づいた場合)です。
この場合は妊娠リスクがあるため、そのシートの薬は破棄し、次の月経の初日から再度始めるようにしてください。

まとめ

ヤーズフレックスを服用すると、成分の卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳に「妊娠している」と誤認させ、排卵をストップすることができます。

また、子宮内膜の増殖が抑えられます。
これらの効果で月経困難症や子宮内膜症の方の症状を和らげることができます。

日本ではヤーズフレックスは避妊目的での処方はされませんが、避妊効果は普通のピル同様に発揮されます。
120日間連続服用が可能なため、月経の回数を減らすことができます。
しかし、実際は途中で不正出血する場合が多いようです。

人によって合う合わないがありますが、選択肢の一つとしては考えてみてもよいかと思います。

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