低用量ピル トリキュラー®の特徴と使い方・飲み方

ピル(経口避妊薬)

しっかり避妊+やさしい生理

トリキュラーは第2世代のピル(経口避妊薬)で、日本で一番普及していると言われているピルです。
ホルモン量が3段階に変化する「3相性」ピルと呼ばれます。
ジェネリックに「ラベルフィーユ」があります。
その特徴と使い方についてまとめました。

トリキュラーとは?

「トリキュラー」は第2世代のピルです。
ジェネリック(後発医薬品)の「ラベルフィーユ」は同成分の薬となります。
第2世代のピルには「アンジュ」もあります。
トリキュラーは日本で最も使われているピルです。

女性ホルモンには「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」があります。
使われる卵胞ホルモンはすべてのピルで「エチニルエストラジオール」ですが、黄体ホルモンは世代ごとに異なります。

世代ごとの成分
世代 卵胞ホルモン 黄体ホルモン
第1世代 エチニルエストラジオール ノルエチステロン
第2世代 レボノルゲストレル
第3世代 デゾゲストレル
第4世代 ドロスピレノン

トリキュラーなど第2世代のピルでは「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンが使用されています。
卵胞ホルモンは従来のものより減らしながら、効果は維持されています。
アンドロゲン作用(男性化作用)が出やすいという問題点がありましたが、それを3相性にして微調整することにより、様々な副作用の軽減に成功しています。
この副作用の少なさがトリキュラーの人気の一因になっています。

少しずつホルモン量を調節することにより、体に負担の少ないシステムになっており、副作用が起こりにくい薬です。
この副作用の少なさが国内で人気を集めている大きな要素です。
副作用の「不正出血」も抑えられています。

デメリットとしては、時期ごとに薬の成分量が変わるため、飲む順番を間違えたり、飲み忘れも起こさないように、きっちりと飲んでいかなければならないという点です。
しかし、きちんと飲んでさえいれば、大きな問題はないとも言えます。
低用量の女性ホルモンを服用することで、身体からのホルモン分泌を減らし、排卵をストップさせて、99.9%の避妊効果が得られるようになっています。

ピルの効果

ピルは「経口避妊薬」と呼ばれますが、避妊以外にも様々な効用があります。
生理の際の痛みや不快な症状が強すぎる「月経困難症」、生理前に不快な症状が出る「月経前症候群」、子宮内膜が形成されるべき場所以外にできてしまう「子宮内膜症」など、いろんな用途に使われるのがピルです。

また、ピルによって「将来妊娠しにくくなる」「不妊症になる」といったことは一切ありません。
むしろ、無駄な排卵を抑えることができるため、将来の妊娠にはプラス効果さえあります。

トリキュラー錠21 / トリキュラー錠28の飲み方

トリキュラーは、3週間飲んで1週間休むという飲み方をします。
トリキュラー錠21は、3週間分21錠でワンシートになっています。
トリキュラー錠28は、3週間21錠の実薬の後に、プラセボ(成分の入っていない偽薬)が入っており、4週目はこのプラセボを飲みます。
これは飲み忘れを防ぐためです。

通常トリキュラーの飲み始めは、生理開始日からになります。
まず「1」と番号が振られている赤褐色の錠剤から飲み始め、赤褐色6日、白色5日、淡黄褐色10日という風に飲み進めます。
28錠タイプのものなら、続けて大きい白色のプラセボを7日間飲みます(21錠タイプなら7日間休む)。
生理開始日に飲めなかった場合、最初1週間は妊娠する可能性があるので、性交渉を避けるか、コンドームなど他の避妊法も実施してください。

一錠ごとの有効成分

錠剤 エチニルエストラジオール レボノルゲストレル
赤褐色 0.030㎎ 0.050㎎
白色 0.040㎎ 0.075㎎
淡黄褐色 0.030㎎ 0.125㎎

トリキュラー服用時の生理(消退出血)

トリキュラーは21日間実薬を飲んで、次の7日間は休薬期間(飲まないか偽薬を飲む)を設ける形で服用します。
この休薬期間に消退出血が起きます。
通常の生理と基本は変わらないのですが、通常の生理と違い排卵を伴わないので、これを特に消退出血と呼びます。
通常よりも出血量が少なかったり、ほとんど出血が起きないこともあります。

いつ飲めばいいの?

トリキュラーに限らず、ピルは毎日同じ時間帯に服用する事を大原則としています。
毎日の飲む時間さえ一致していれば、いつ飲んでも構いませんが、夜に飲む方が多いようです。
ただ、飲み会などによく行き、吐いてしまったり服薬を飲むのを忘れてしまったりする可能性の高い方は朝の方が適しているかもしれません。

とくに嘔吐は問題です。
ピルを飲んでから2時間以内に嘔吐したり、激しい下痢を起こした場合、成分が十分に吸収できていない可能性があります。
その場合はもう一度飲みなおしてください。

飲み忘れたときはどうすればいい?

飲み忘れに24時間以内に気づいたときは、気づいたときに飲み忘れ分の錠剤を飲み、次の錠剤も予定時間に飲みます。
1日に2錠飲むことになりますが、構いません。
基本的に避妊効果は維持されますが、念を入れるなら2週間ほどコンドームなどの他の避妊方法を併用すると安心です。
24時間以上経ったら、一旦やめて月経を待ち、月経の初日から新しいシートで再開してください(その間避妊効果はありません)。

トリキュラーの入手方法

トリキュラーは病院で処方してもらえます。
しかし、待ち時間などの手間がかかることと、診察料などを含めると割高になってしまうことが少々問題かもしれません。

病院に行く時間のない方などは、ピル外来ネット診察サービス「スマルナ」を利用するのも良いかもしれません。
ピルの服用の有無にかかわらず、婦人病の定期検査はできるだけ受けておきましょう。

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トリキュラーとの飲み合わせで注意すべきもの

トリキュラーとの同時服用に問題のある薬・サプリメント・食べ物などがあります。
いずれも厳格に禁止されているわけではありませんが、注意が必要です。
他の診療科で治療を受ける場合は、トリキュラー(ピル)を飲んでいることを必ず医師に伝えるようにしてください。

風邪薬・鎮痛解熱剤

基本的に、市販されている鎮痛解熱剤(NSAIDs 非ステロイド性抗炎症薬)は、トリキュラーと併用しても問題ありません。
ただ「アセトアミノフェン」のみ併用不可です。
鎮痛解熱剤はアセトアミノフェン以外にも、「ボルタレン」「ロキソニン」「イブプロフェン」「アセチルサリチル酸」「エテンザミド」などがありますので、そちらを使うようにしてください。

トリキュラーは長期にわたって服用するお薬ですから、当然その間風邪をひいたり、頭痛を起こしたりすることは十分に考えられます。
そうしたときに「アセトアミノフェン」以外の鎮痛解熱剤を使うのは問題ありません。

セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)

セントジョーンズワートは、昔から自生している野生の多年草です。
「聖ヨハネの日(6月24日)」に収穫することからこの名がつけられました。
精神障害(うつ病など)に中程度の効果を現すことから、気分を好転させるハーブ・サプリメントとして広く利用されています。

しかし、セントジョーンズワートはトリキュラーの効果を下げてしまいます。
成分表示のないハーブティーなどにも含まれている可能性があるので、トリキュラーを飲んでいる間は、セントジョーンズワートには注意してください。

三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬とは古くからある抗うつ薬で、副作用は強いものの、効果が比較的強力な系統の薬です。
製品名では「トフラニール」「トリプタノール」「アナフラニール」などです。
これらはピルとの併用はNGです。

では、トリキュラー使用者は、精神を病んでいても抗うつ薬を飲めないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。「三環系」の抗うつ薬が使えないだけであって、「四環系」「SSRI」「SNRI」「NaSSA」など他の抗うつ薬は安全に使えます。
また、ベンゾジアゼピンなどのマイナートランキライザー(抗不安薬)も併用は可能です。
メジャートランキライザー(抗精神病薬)もほとんどは大丈夫なのですが、「フェノバルビタール」はやはりトリキュラーの作用を弱めてしまうため、使ってはいけません。

ペニシリン系・テトラサイクリン系抗生物質

細菌を殺す薬である抗生物質の中で、「ペニシリン系」と「テトラサイクリン系」はトリキュラーの再吸収を抑えてしまい、避妊効果が落ちたり不正出血を起こしたりする可能性があります。
抗生物質には他にもたくさんの選択肢がありますので、感染症などで病院へ行く際はトリキュラーを飲んでいることを医師に伝えるようにしてください。

結核治療薬 「リファンビシン」

結核治療薬である「リファンビシン」は、トリキュラーの代謝を高めてしまうため(早く分解されて体外に出されるため)、飲み合わせに注意が必要です。
避妊効果が落ちたり、不正出血の原因になります。

てんかん治療薬 「ヒダントイン系製剤」 「トピラマート」

てんかん治療薬「ヒダントイン系製剤」と、てんかん予防薬「トピラマート」はトリキュラーの効果の代謝を高めます。

HIVプロテアーゼ阻害剤/非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤

エイズの薬です。
これらもトリキュラーの避妊効果を下げたり、不正出血の原因となります。

ステロイド

ステロイドは高い抗炎症作用と免疫抑制作用を持つ薬です。
膠原病をはじめ、様々な病気に適用される薬です。
花粉症の点鼻薬などにも使われます。
トリキュラーはステロイドの代謝を抑え、ステロイドの作用を強めてしまう可能性があります。

血圧降下剤(インシュリンなど)

トリキュラーは血圧降下剤の作用を弱めてしまいます。
量を変更するなど、調整をする必要があるため、医師との連絡・連携が不可欠です。

トリキュラーの飲み合わせで注意が必要なサプリメント

ビタミンC

トリキュラー服用中は、ビタミンCを制限する必要があります。
とは言っても、1日1,000㎎以上採らないように、ということです。
摂取目安量は100㎎なので、逆に最低線を下回らないようにしてください。
壊血病等になる恐れもあります。

バストアップサプリ

バストアップサプリとして使われる成分の多くは、女性ホルモンを高める薬が多く、トリキュラーと作用が重なる恐れがあります。
「プラエリア」の成分は女性ホルモンであるエストロゲンと似ているため、注意してください。
「ピンキープラス」にはイソフラボンが含まれており、これもエストロゲンに似た働きをするので、トリキュラーが作り出しているバランスを崩す原因となり得ます。

チェストベリー・チェストツリー

これは、トリキュラーの効果を低める原因になります。

プラセンタ

美容サプリのプラセンタは、女性ホルモンを活性化させます。
女性ホルモンに関係のある薬は、トリキュラーの作用に影響を与える可能性があるので、気を付けてください。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンのサプリメントも、構造が女性ホルモンに似ているので、トリキュラーに悪影響を及ぼす危険性があります。

トリキュラーはアフターピルとして使える?

アフターピルとは、性行為時に避妊に失敗した、あるいは避妊の措置を取っていなかった後に緊急的に飲むピルです。
事後に飲むピル、ということでアフターピルと呼ばれます。
トリキュラーをアフターピルとして使う場合、淡黄褐色4錠で行えますが、トリキュラーはもともと緊急避妊用の薬ではないので、ノルレボ錠をあらかじめ用意しておく方が安心です。

トリキュラー まとめ

トリキュラーは第2世代3相性のピルです。
そして、日本で最も利用者の多いピルでもあります。
3相性というのが特徴で、3段階に量を調整しているため、身体への負担が少なく副作用も少なくなっています。

ピルのトラブルで一番多いのが「飲み忘れ」です。
特に3相性のトリキュラーは、きっちり、毎日同じ時間に飲むことが重要。
また「飲み合わせ」にも注意してください。

トリキュラーはとても安全な薬です。
正しく飲んで、生活の質を高めていただければと思います。

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