結局どの避妊法がベストなの?色々な避妊法の種類を知って自分に合ったものを選ぼう!

避妊, ピル(経口避妊薬)

避妊法には「子宮内避妊用具(Intrauterine device,IUD)」「子宮内避妊システム(Intrauterine Contraceptive System,IUS)」「低用量経口避妊薬(Oral Contraceptives,OC)」「コンドーム」「避妊手術」などがあります。それぞれの避妊法のメリット・デメリットと避妊失敗確率について紹介します。

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避妊法の失敗確率

下記の表は100人の女性が1年間避妊を続けた時に妊娠する確率を調査したデータです。(数字が小さければ小さいほど避妊効果が高いです。)

  適切な使用 一般的な使用
IUD 0.6% 0.8%
IUS 0.2% 0.2%
OC 0.3% 9.0%
コンドーム 2.0% 18.0%
避妊手術(女性) 0.5% 0.5%
避妊手術(男性) 0.1% 0.2%

Contraceptive Technology,20 ed., Ardent Media, 2011 Table3-2 改変

後で個別に見ていきますが、「IUD」「IUS」は、女性が膣内に器具を挿入する方法です。「避妊手術」と合わせて失敗率の少ない方法ですが、手術の要る方法です。

結論としては手術をしない避妊方法としては

「OC(ピルの服用)」「コンドーム」がありますが、コンドームは外れたり破れたりしてしまうことがあり、適切な使用は難しいです

結論としては、手術をしない避妊方法としては「ピル」の内服と「コンドーム」の使用の組み合わせが最適でしょう。

コンドーム単体では不十分です。コンドームは性感染症予防に高い効果を発揮してくれます。コンドームを避妊と性病感染予防のために適切に使用し、さらにピルを内服することが、避妊と性感染症予防に最も有効であると言えます。

手術を伴う避妊の方法

手術を伴う避妊方法には「IUD」「IUS」「避妊手術」があります。どれも避妊失敗率は低く抑えられますが、医師による手術が必要です。また、避妊手術ではその後妊娠を希望しても基本的にできないという問題があります。

IUD(子宮内避妊用具)

iud

子宮内に器具を装着して避妊効果を得る方法です。銅のついたものの方が避妊率が高まることから銅付きIDUを使うことが多いです。

受精卵が子宮内膜に着床することを妨げることによって避妊効果を発揮させます。銅付きの場合は受精そのものを抑える機能もあります。

メリットは「女性主体で避妊が行えること」「避妊効果が比較的高いこと」「最長5年使用できること」などです。

デメリットは「医師の施術が必要なこと」「月経量が増える場合があること」「定期検診が必要なこと」などです。

再び妊娠を望むようになったら、器具を取り出すだけで妊娠が可能になります。

IUS(子宮内システム)

IUDに「黄体ホルモン」を放出する機能が付いたものです。

受精卵が子宮内膜に着床することを防ぎます。同時に子宮口の粘性を高めて精子を侵入しにくくします。

メリットは「女性主体で避妊が行えること」「避妊効果が最も高いこと」「最長5年使用できること」「生理の量が減ること」などです。

また、同様の薬理作用をするピル(経口避妊薬)の服用者は喫煙が厳禁なのですが、IUS使用の場合、タバコに制限はありません。

デメリットは「医師の施術が必要なこと」「定期検診が必要なこと」などです。

妊娠を望むようになった場合、器具を取り外すことにより妊娠が可能になります。

避妊手術

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避妊手術とは、物理的に精子や卵子の排出を止めるために、外科的に行う手術です。避妊確率は高いものの、一度施術を受ければ再び妊娠できる状態に戻すのは困難であるため、メリットやデメリットをよく理解したうえで、慎重に選択する必要があります。なお、女性に行う避妊手術と、男性に行う避妊手術とがあります。

女性の場合、卵子の通る「卵管」をひもで結ぶか、切断します。
男性の場合、精子の通る「精管」をひもで結ぶか、切断します。

メリットは「追加の手間や服薬の必要がなく一生避妊効果が続くこと」です。デメリットは「再び妊娠したくなっても、生殖機能を元に戻すのは困難なこと」です。

これは避妊の最終手段と言えるでしょう。

手術を伴わない避妊の方法

手術を伴わない避妊の方法には「OC(ピル)」「コンドーム」があります。避妊失敗率が低いものを選ぶなら「ピル」でしょう。コンドームは性病感染予防としては優れていますが、外れる・失敗する確率が高いです。

OC(ピル)

pill

OC(Oral Contraceptives)の略で、低用量ピルもしくは超低用量ピルを用いる方法です。ピルは「経口避妊薬」とも言います。

ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤で、正しく服用すれば極めて高い避妊効果があります。

ピルの作用には以下の3つがあります。

 排卵を抑制する
 子宮内膜が厚く成長するのを防ぎ、受精卵が着床するのを阻害する
 子宮の入り口の粘膜の粘性を高め、精子の侵入を阻害する

メリットは「女性主体で避妊できる」「正しく服用すれば極めて高い避妊効果がある」「月経にまつわる諸症状が緩和される」ことなどが挙げられます。

デメリットは「毎日忘れずに服用しなければならない」「飲み初めに副作用が起こる場合がある」などです。

手術は不要ですが、現時点では医師の処方が必要となります。ただ、性病感染予防にはならないので性感染症予防のためにもコンドームと併用することが大切です。

ピルの詳細については下記の記事で詳しく紹介しているので、低用量ピルについて気になる方は読んでみてくださいね。

ピル(経口避妊薬)の基礎知識と避妊効果

コンドーム

condom

射精した精液が物理的に膣内へ侵入しないようにする方法です。正しく使用した場合避妊効果は比較的高いのですが、誤った使い方をしたり、途中で外れた・破けたなど、万全とはいいがたい避妊法です。

メリットは「手軽であること」「性病感染を防止できること」です。性病感染防止には非常に効果があります。

デメリットは「外れたり破けたりした場合避妊効果はなくなる」という点です。トータルで見ると万全とは言いがたい避妊方法と言えます。

総合的にみて低用量ピルとコンドームの併用がおすすめ

単独の「コンドーム」や「リズム法」「膣外射精」は避妊失敗率が高いです。避妊手術は再び妊娠できる状態に戻すのが難しいです。器具を入れる方法は悪くないですが、手術を行わないといけません。

こう見てくると、避妊失敗率が非常に低い「OC(低用量ピル)」と性病感染阻止効果のある「コンドーム」の併用がベストであると言えます。

もし避妊に失敗した時は

アフターピルで望まない妊娠を防ぎましょう

避妊に失敗した場合、「アフターピル」を飲む方法があります。アフターピルは性行為後に飲む緊急避妊薬です。

中用量ピルである「プラノバール錠」を飲む「ヤッペ法」と、同じく中用量ピルの「ノルレボ錠」を飲む「ノルレボ法」があります。

避妊成功率ではノルレボ法が、価格の面ではヤッペ法の方が安価です。しかし、緊急避妊は必要な時にとノルレボ法を使うべきです。ヤッペ法のプラノバール錠はどちらかというと「生理周期を修正する」目的で使われる事が多いです。

72時間以内に服用すること

服用時間 ヤッペ法 ノルレボ法
24時間以内 77% 95%
24~48時間 36% 84%
49~72時間 31%  63%

参照:Faculty of Family Planning and Reproductive Health Care Clinical Effectiveness Unit. FFPRHC Guidance(April 2006). Emergency contraception. J Fam Plann Reprod Health Care 2006; 32(2):121-128

時間の経過とともに避妊成功確率は下がっていくことがわかっており、なるべく早く飲むことが求められます。

避妊に成功した場合は、アフターピル服用後3日~3週間の内に出血(消退出血)があります。3日未満で出血が起こった場合、子宮外妊娠や着床出血である可能性がありますので、病院へ行く必要があります。

服用後3週間を経過しても出血(消退出血)がない場合、妊娠している可能性が高いと言えます。妊娠検査薬を使って妊娠検査をする必要があります。

アフターピル服用後に性交渉を行った場合、避妊効果はありませんし、再度アフターピルを使うこともできません。性交渉を控えるコンドームの使用など他の避妊法を使ってください。

妊娠が疑われる時

妊娠が疑われる時には「妊娠検査薬」が使えます。生理予定日の1週間後以降からの使用が推奨されています。(それ以前では正確な判定ができない場合があります)

hCG(ヒト絨毛(じゅうもう)性ゴナドトロピン)の量で妊娠しているか否かを判定します。hCGは受精卵が着床した時から数値が上がり始めます。

一般の妊娠検査薬なら生理予定日の1週間後から判定可能になりますが、早期妊娠検査薬なら生理予定日かその4日前くらいから判定できます。

スティック状の検査キットに尿をかける方法でhCGを検出します。

人工妊娠中絶

避妊に失敗した場合、出産か中絶かを選択する必要があります。中絶できる時期は妊娠22週未満までと法律で決められています。

妊娠した時の最後の月経を0週0日として12週未満の場合、掻把(そうは)か吸引によって中絶することが可能です。これを初期中絶と言います。

12週以上22週未満では、初期中絶と同じ方法か、子宮を収縮させる薬を使って通常の出産と同じような方法で中絶をします。これを中期中絶と言います。

痛みを伴うかどうかですが、麻酔の強度や手術の方法によって違ってきます。できるだけ痛みを感じないように手術を進めてくれる病院もありますので、事前にネットなどで調べておくとよいでしょう。

手術中に痛みがなくとも、術後1週間くらいは痛みが続くことがあります。鎮痛剤などで軽減はできますが、完全にというまでには至らないことが多いようです。

通常は、中絶後の出産は可能ですが、合併症が引き起こされる可能性はゼロではなく、場合によっては、不妊症になって妊娠しにくくなるリスクもあります。手術の影響として、月経不順や習慣流産、不妊症、次回出産するときの障害の可能性も指摘されています。

また中絶の場合、戸籍には残りませんが、埋葬は行わないといけません。中絶は心身ともに負担の大きいものとなります。妊娠を望まないなら、普段から確実な避妊を行うことが最も大事です。

まとめ

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各種避妊法について見てきましたが、「IUSとコンドーム」または「OC(ピル)とコンドーム」という組み合わせが、最も優れていると言えるでしょう。

「コンドーム」のみでは避妊失敗率が高く、「不妊手術」は再び妊娠したくなっても妊娠できないという問題があります。

総合的に見てIUSかピルが最も優れていると言えますが、手術が要らないという点でIUSより低用量ピルの方が選択しやすいでしょう。

なぜコンドーム との組み合わせを推奨するのかというと、性感染症防止のための手段として有効であり、避妊率も高める事ができるからです。女性は手術を厭わないならIUS、一般的には低用量ピルを中心に避妊するのがベスト。是非とも参考にしてみてくださいね。

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