ピル使用中に出血しても大丈夫?不正出血の原因・対処法

ピル(経口避妊薬)

避妊・月経困難症 ピル外来 スマルナ

不正出血は、ピルの飲み初めに多く見られます。
ピルを服用し始めた女性の30%が経験すると言われています。
多くは飲み続けることによって解消しますが、何らかの病気が原因になっている場合もありますので、異常を感じたら病院で診察を受けることも必要です。

ピル使用中の出血「消退出血」とは?

消退出血とは、体内ではがれた子宮内膜を体外へ出すために起こる出血です。
消退出血は安心していい出血です。

女性ホルモンとして、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
これらホルモンの分泌量が低下した場合、子宮内膜を支えきれなくなって消退出血が起こります。
子宮内膜がはがれ落ちるのは通常の生理と一緒です。
ただ、ピルを使っている場合のこの現象を特に「消退出血」と呼びます。

低用量ピルの休薬期間に起こるのが消退出血で、出血の量は通常の生理より少ない場合が多いのですが、同じくらいの出血がある方もいます。

不正出血とは

消退出血は自然なものなので心配はいりませんが、不正出血は注意が必要です。
不正出血は、消退出血でも生理でもないのに起こる出血です。
大量の鮮血が出たり、おりものに血が混じっている場合などは不正出血と考えてください。

ピル飲み始めの不正出血

ピルの服用で一番多い不正出血は飲み始めの時期です。
ピルは普通月経の開始日に服用を始めます。
ここで、月経を止めてしまうため、子宮内に残った子宮内膜がゆっくりと排出されます。
服用を始めた1シート目に現れることの多い現象で、2シート目からはなくなる場合が多いです。

ピルの飲み始め方

デイワンスタート

生理初日(生理が始まってから24時間以内)に飲み始めることをデイワンスタートと言います。
最も基本的な飲み始め方です。
避妊効果は飲み始めた日から発揮されます。

サンデースタート

生理が週末に始まらないように、生理が始まった週の日曜日に飲み始める方法です。
日曜日に生理が始まった場合、その日に飲み始めます。
避妊効果は飲み始めてから1週間後以降に始まります(日曜日に生理が始まったのなら、デイワンスタートと同じなので、服用初日から避妊効果が得られます)。

クイックスタート

生理周期に関わらず、始めたい日に始める方法です。
避妊効果は飲み初めから1週間後です。

飲み忘れによる不正出血

飲み忘れがあった場合も、ホルモンバランスが崩れますので、不正出血が起こりやすくなります。
また、ピル服用後、お酒を飲んでいる場合などで吐いてしまった場合(服用後2時間以内に吐いた場合)ピルの成分が吸収できていないことが考えられます。
そのような場合、新たに1錠飲み足してください。

ピルを飲む時間帯は毎日同じにすることが原則です。
夜寝る前に飲まれる方が多いですが、吐くほど飲酒する可能性のある方は、朝にするなど対策を考えてみてください。
また、激しい下痢を起こしている場合も、ピルの成分を十分に吸収できていない可能性があります。

ピルを飲み忘れた時の対処

飲み忘れてから1日(24時間)以内であれば、すぐに1錠を飲んでください。
そして、その日に飲むはずだった1錠は時間通りに飲みます。
1日に2錠飲むことになりますが、問題ありません。

飲み忘れてから1日(24時間)以上経過している場合、中止するか継続するか決めます。
服用を中止する場合、一旦やめて、次の生理の開始日から再開します。
新しいシートを飲むまでは避妊効果はなくなります。
継続する方法では、飲み忘れた1錠のみ飲んで、後は予定通りの服用になります。
避妊効果は確実ではないため、連続7日間経過するまでは他の避妊方法をとってください。

飲み始めてからしばらくして出血が起こった場合

長期にわたりピルを服用していると、子宮内膜がもろくなってしまう場合があります。
この場合は、しばらく飲み続けていると治まる場合があります。
ですが、異常を感じた場合、病院で診察を受けてください。

病気が原因の場合(器質性出血)

元となる病気が特になく、ホルモンバランスの崩れやピルの服用で起こる不正出血を「機能性出血」と言います。

一方、背後に病気が隠れている不正出血を「器質性出血」と言います。
子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣腫瘍、頸管炎症、膣部びらん、膣炎、膣がん、などが原因である場合があります。
これらの病気が原因での不正出血は、医師の診断を必要とするものです。
しかし、ピルを使用している場合の不正出血はよくあることなので、しばらくピルを継続してみてください。

ただし、ピルの3シート目以降でも出血が続く場合は婦人科で診てもらうべきです。
また、吐き気、発熱など、随伴する症状がある場合も要診断です。

不正出血がある場合の避妊効果

不正出血があった場合でも、飲み忘れなどがない場合、避妊効果は維持されています。
また、ピル服用中の不正出血はほとんどの場合2シート目で治まりますので、服用を継続してください。
3シートを超えても続いたら、何か病変があるかもしれません。
また、鮮血がでる場合も、医師に診てもらった方がよいでしょう。

不正出血が起こりにくいピル

3相性ピルは体のホルモンバランスに合うよう、微妙に量が調節されています。
不正出血が気になる方は3相性ピルを処方してもらう方が良いかもしれません。
3相性ピルには「トリキュラー」「アンジュ」「ラベルフィーユ(ジェネリック)」などがあります。

まとめ

ピルを使用していない方で不正出血があった場合は、すぐに医師の診断が必要です。

しかし、ピルを使用している場合(特に飲み始め1~2シート)の不正出血は、飲み続けていくと解消されるものが多いです。
過度の心配はストレスになります。
不正出血の一つの原因はストレスであるとも言われていますので、過度の心配は必要ありません。

3シートを超えても不正出血がある場合は、何かの病気が原因であることが考えられるため、一度病院で診てもらいましょう。

軽視も過度の不安視も身体によくありません。
ピルの特性を知った上で、柔軟で的確な対処を心がけてください。

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