ピルに関する注意事項・Q&A

ピル服用時、少しでも不安な場合は医師に相談してください。

  • HOME
  • ピルに関するQ&A

ピル服用時の注意事項

欧米では、ピル使用時の静脈血栓症の発症は以下の症状(ACHES)と関連することが報告されていますので、低用量ピル内服中に症状を認める場合には医療機関を受診して下さい。

A:abdominal pain (激しい腹痛)
C:chest pain(激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み)
H:headache(激しい頭痛)
E:eye / speech problems(見えにくい所がある、視野が狭い、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害)
S:severe leg pain(ふくらはぎの痛み・むくみ、握ると痛い、赤くなっている)

低用量ピルおよびその類似薬剤の有益性は大きく、女性のQOL向上に極めて効果的であります。
しかし、一方で静脈血栓症という有害事象もあります。
低用量ピル内服中の静脈血栓症の発症頻度は低いものの、一旦発症すると重篤化するケースもありますので、服用中に上記の症候がみられた場合は、ただちに服用を中止し、医師に相談してください。
早期の診断、治療により重症化を防ぐことができます。

参照:公益社団法人 日本産科婦人科学会日本産婦人科学会

ピルについてのQ&A

Q.ピルの種類とその違いはなに?

ピルは薬の種類によって、含まれる女性ホルモンの種類が異なります。また、1周期(28日)を通じて、1錠中の女性ホルモンの量が一定のピルと、数日ごとに女性ホルモン量が異なるピルがあります。基本的にはどのピルであっても避妊効果は変わりません。しかし、副作用には個人差がみられる場合があります。

Q.21錠タイプと28錠タイプの違いはなんですか?

低用量ピルには、21錠タイプと28錠タイプがあります。身体に与える効果は全く同じです。両者の違いは偽薬(プラセボ)の有無です。21錠タイプは、21錠すべてにホルモンが含まれています。28錠タイプは、ホルモン剤21錠+偽薬7錠です。偽薬には、薬剤は含まれておらず、飲み忘れを防止するためのものです。

Q.ピルの原料は何ですか?

合成ホルモンと、それを製剤にするための粉(小麦ふすまなど)で、できています。合成ホルモンの原料は、ヤマイモ属属の植物の根です。

Q.後発品(ジェネリック)のピルは先発のピル同様に有効ですか?

はい。妊娠回避率に差はないようです。ピルの値段は自由診療のため医療機関によってバラバラです。そこで後発品(ジェネリック)の値段が他医療機関の先発品より高いところもあります。

Q.ピルはいつから使われていますか?

妊娠後の黄体が排卵を抑えるという事実は、1900年代の初めには知られていました。ホルモンの精度や宗教上の理由から、開発はなかなか進みませんでした。1960年、アメリカ初のピル「エナビッド10」が認可されました。現在の製品に比べると、ホルモン含有量は数倍から数十倍にものぼり、長期服用は適さないものとされていました。その後、副作用を減らし、安全性を高める改良が加えられ、現在の製品になりました。

Q.「ピル」というと非常に特殊なイメージがあります

先進国になればなるほど、服用率が増加します。例えば、ドイツでは約60%、ヨーロッパ全体では30%、北米では16%の女性が低用量ピルを服用しています。(日本では2%弱です。) また、世界中で最も服用者数の多い薬剤が低用量ピルです。

Q.どれくらいの人が使用していますか?

色々なデータがありますが、2005年が約3%、2013年で5%(首都圏は8%)ぐらい、2016年には15%と言うデーターがあります。2007年の世界ピル普及率は、欧米で30-80%と高く、その理由は、
①値段が安い
②幼少時から教育がされている
③情報が多い(長所・欠点、副作用等)
④国によっては薬局で購入できる
です。

Q.ピルはどこに保管しますか?

高温・多湿・強い光に長時間を避けて保管してください(室温で、直射日光を避けて下さい)。子供の手の届かない場所に保管します。

ピルの飲み方についてのQ&A

Q.ピルの飲み方を知りたいです

一日一錠服用します。時間帯はバラバラでも効果に変わりはありません。ただし、あらかじめ時間を決めておいたほうが飲み忘れを防ぐことができます。就寝前に服用されている方が多いです。

Q.毎日同じ時間に服用しないといけないですか?

はい。12時間ずれると不正出血や避妊効果が弱まる可能性があります。出来れば、夕食後から寝る前が副作用(嘔気や眠気)を避けやすいです。しかし、お酒をよく飲まれる方は忘れやすいため、寝る前の服用はおすすめしません。慣れるまでは携帯電話のアラーム機能を利用する事をおすすめします。

Q.ピルを飲み始めました。いつから避妊できますか?

確実な避妊効果を期待できるのは、服用開始後8日目以降です。正しく服用していれば、2シート目以降は第1日目から避妊効果があります。

Q.飲み続けられるかどうか不安です。

一日一錠服用するだけなので、歯磨きやメイクよりもお手軽です。

Q.海外でピルを使用する場合の服用時間は?

基本的に日本時間を守り、現地時間に置き換えます。
例:日本時間朝9時服用の場合、ヨーロッパでは夜24時服用

Q.長い期間にわたってピルを飲み続けてもいいですか?

一般的には問題ありません。長い間ピルを飲み続けたとしても、大部分の女性にとって安全であると報告されています。 ピルを服用中はおおよそ半年に一度を目安に、定期的な医師の診察を受けて、問題がなければ服用を継続することができます。

ピルの効果についてのQ&A

Q.ピルを服用したら、妊娠しにくくなりませんか?

心配いりません。ピル服用で、いったん卵巣を休ませて、排卵を抑えるため、卵巣の老化防止に繋がります。ピル服用中止後、質の良い卵子の排卵が期待できます。望まない妊娠を避けるだけでなく、妊娠したいときに妊娠することが可能になります。

Q.ピルを飲むとガンになりますか?

低用量ピルには発ガン性はありません。

Q.男性がピルを飲むとどうなりますか?

胸が大きくなったり、体が丸みを帯びる、髪がしなやかになる、陰茎縮小、睾丸縮小、睾丸痛、体毛恥毛の減少、男性不妊症などになる可能性はあります。

Q.ピルで肌がキレイになるってホント?

女性のニキビは、ホルモンバランスの乱れによる過剰な皮脂分泌が原因であることが多くあります。ピルの服用でそのバランスが整い、皮脂量が正常に戻り新しいニキビができにくくなるのは当然の結果です。「大人ニキビ」に悩む方へピルを処方していますが、ほとんどの方が3~6か月以内に劇的な改善をされます。

ピルの服用についてのQ&A

Q.ピルが飲めないのはどのような場合ですか?

  • 35 歳以上で1 日15 本以上の喫煙者
  • 前兆を伴う片頭痛のある方
  • 中等度以上の高血圧の方
  • 静脈血栓症
  • 肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患および既往歴のある方
  • コントロールのつかない糖尿病の方
  • 乳がんの方
  • 重篤な肝障害、肝臓がん、肝腫瘍(良性・悪性)の方

などです。詳しくは、医師にご相談ください。

Q.ピルを飲んでいれば、コンドームは使わなくて良いのですか?

ピルの服用は避妊には効果がありますが、クラミジアやHIV(エイズ)等の性感染症を防ぐことはできません。性感染症予防のためにも、正しくコンドームを使用しましょう。

Q.ピルは何歳から何歳まで飲めますか?

世界保健機構(WHO)は生理が始まってから使用可能としています。大体10~12歳くらいから、閉経近く50歳までお使い頂けます。ただし、40歳以上では血栓症や発がん性のリスクが上がるため、医師と相談してください。

Q.授乳中ですがピルは服用できますか?

いいえ、できません。母乳中にピルの成分が検出されることが報告されています。ピルは母乳の量や質を低下させることがあります。

Q.ピルを飲み忘れると妊娠しますか?

1回だけの飲み忘れでは妊娠の可能性はほとんどありません。しかし、飲み忘れた回数が増えるほど避妊効果は減少します。2日以上連続してのみ忘れた場合は、服用を中止し次の月経を待ってください。そして、また新しいシートで再び服用を開始してください。この場合は妊娠する可能性が高くなりますので、ほかの避妊法をご使用ください。

Q.将来不妊症になるのでは?

ピルの服用を止めるとすみやかに自然な月経周期が回復し排卵がおこるようになり、妊娠が可能になります。ピルは望まない妊娠を避けるための方法ではなく、望むときに妊娠をするための方法でもあるのです。

Q.ピルと風邪薬を併用しても大丈夫ですか?

市販の風邪薬であれば、問題ありません。病院で処方される抗生剤のなかには、ピルの作用を減弱させるものがあるため、医師にかかる場合は「低用量ピルを服用している。」と伝えてください。

Q.ピルとサプリメントの飲み合わせについて教えてください。

ほとんどのサプリメントとの併用は問題ありません。薬草の「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)」を含むサプリメントは、ピルの作用を減弱させてしまいますので、併用に注意が必要です。

Q.ピルとサプリ、他のお薬と一緒にのんでいいの?

薬のなかにはピルの効果に影響を及ぼしたりするのもあるので、病気で医師の薬を処方してもらう場合は、ピルの服用中であることを伝えましょう。ですが、ほとんどの薬やサプリメントは影響しません。

Q.ピル服用時にビタミンCを併用していいですか?

併用しない方がよいと思われます。ビタミンCは、ピルの成分の 合成エストロゲンと反応し、その作用を増強するため、血栓症のリスクが高まる可能性があると言われています。 1000㎎/日以上はかなりリスクが高いので、できればビタミンC併用は避けた方がよいでしょう。

Q.プラセンタ注射をしていますが、ピルとの併用は問題ありませんか?

問題ないという見解が多いです。どうしても心配な方は医師にご相談ください。

Q.ピル服用中で下痢をしました。避妊効果は大丈夫でしょうか?

下痢が一回だけなら大丈夫です。避妊効果はあります。しかし複数回数日続くようなら、下痢の期間中とその後7日間はコンドーム等、他の避妊方法を併用してください。

Q.ピルの服用をはじめて不正出血が続いていますが、大丈夫ですか?

飲み始めのマイナートラブル( 副作用) と思われます。3 周期の頃には治まってくるはずです。

ピルの副作用についてのQ&A

Q.ピルにはどのような副作用がありますか?

低用量ピルの副作用は極めて少ないです。個人差はありますが、吐き気・頭痛・めまい・乳房が張る・不正出血・憂うつ感などの症状が出る場合があります。これらの症状は、2~3ヶ月でほぼ治まります。

Q.ピルを服用して、太りませんか?

ほとんどの人の場合、心配はいりません。ピルと体重増加の根拠は認められないという結論が出ています。

Q.ピルを服用し始めて、吐き気や嘔吐、頭痛、乳房の張りや痛み、不正出血が見られる場合はどうしたらいい?

ピルを服用し始めて1~2ヵ月は、このようの副作用がみられることがありますが、多くの人は飲み続けているうちに、治ります。少しでも不安な場合は医師に相談してください。

Q.ピルが原因で下痢は起こりますか?

はい、起こる場合があります。嘔吐ほどではありませんが、ピルの副作用で、下痢、便秘、腹痛がおこりえます。軟便ではピルの吸収率に問題ありませんが、水下痢や下痢を繰り返す場合、ピルの吸収率や効果が低下し、避妊効果が弱まる可能性があります。必要に応じてクリニックを受診してください。尚、下痢が治まってからピル服用を再開して、最初の7日間は他の避妊方法を併用してください。また、ピル服用後3時間以内におう吐した場合は、すぐに再度ピル1錠服用してください。嘔吐が数日続いた場合、おう吐が治まってからピル服用を再開して、最初の7日間は他の避妊方法を併用してください。

Q.ピルを服用し始めて、吐き気や嘔吐、頭痛、乳房の張りや痛み、不正出血が見られる場合はどうしたらいい?

ピルを服用し始めて1~2ヵ月は、このようの副作用がみられることがありますが、多くの人は飲み続けているうちに、治ります。少しでも不安な場合は医師に相談してください。

Q.ピル服用中に出血しました。どうすればよいでしょうか?

低用量ピルを服用開始後、ホルモンが完全に安定するまで、性器出血がみられることがあります。このような場合、中止せずに服用を続けましょう。通常一ヶ月以内に出血はおさまります。 ピルとは無関係に、子宮頸がん、子宮頚管ポリープ、膣炎、子宮膣部びらん、卵巣出血、子宮内膜ポリープ、などで出血することもあります。いずれにせよ、6〜12ヶ月に一回は子宮がん検診を受けましょう。

Q.重篤な副作用の1つである血栓症を疑う症状は何ですか?

以下の症状がある場合は、すぐにピルの使用をやめ、医療機関に連絡・受診しましょう。
※緊急対応を要する血栓症の主な症状
下肢の急激な疼痛・腫脹,突然の息切れ,胸痛,激しい頭痛,四肢の脱力・麻痺,構語障害,急性視力障害等
※血栓症が疑われる症状
下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感,頭痛,嘔気・嘔吐等